好きな人=Jyou=

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「おー、丈。部活終わったのか?」 しょったの家につくと、笑顔でふたりが出迎えてくれる。 「終わったからきてんだろー」 「そうだな、おつかれー」 ぐしゃぐしゃっとトラに髪の毛を撫でられる。 「おい、グシャグシャになんだろー」 「いーじゃん。別に誰にももう会うわけじゃねーだろ」 「あってんの俺らだしなー」 トラとしょったの空気感は、落ち着く。 「なんか、こーして3人で集まるの久々だなー」 「だなー、丈だけクラス違ったもんな」 小学生のときは、この2人とずっと同じクラスだったけど、中学に上がって俺だけクラスが離れた。 「なぁ、しょった。誰これ」 しょったの部屋のコルクボードに貼ってある写真。 見知らぬ顔が見えて、指をさす。 「俺らと同じクラスの女の子だよ」 「ふーん」 俺だけクラスが違うから、知らない子がいて当然だけど、なんとなく寂しさを感じる。 「やしなって言うんだよ。しょったの好きな女」 トラがコルクボードから写真をとる。
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