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「最悪。俺、1番前じゃん」
隣でトラが落胆している。
「はは、俺は.......お、後ろから2番目ー」
「ずりーなー.......あ、俺しよったに自慢できる」
「え?しょった?」
「隣。しょったの好きな女」
「はは、羨ましがるな」
クラス替えが行われて、俺とトラは1組。
しょったは6組とクラスが離れた。
「卒業までこのクラスなわけだし、しょった残念だなー」
「めっちゃ遊びにくるって言ってたぞ」
3人でクラス替えの紙をみて「うわーお前らがやしなと一緒かよ」って心底残念がってた。
「休み時間飛んでくる様子が目に浮かぶな」
「だな。よし、席行くかー」
トラと別れて、自分の席へと向かう。
「.......あ」
自分の席について、カバンから出したペンケースを机の上に置いた時、隣からそんな声が聞こえる。
「.......?」
隣を見てみるけど、目が合った女の子は知らない子だったし、俺には関係ないかと、すぐに視線を逸らす。
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