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｢なに勝手に決めつけてんだよ。バカ｣
ポンッと頭を叩かれる。
｢だって、そう思うしかないじゃん｣
｢原因は、やしなが丈のことを好きだからだろうけどお前の思ってるようなことじゃねーよ｣
｢.......え？｣
｢とりあえず悠里じゃかいから。そこはわかった？｣
｢.......う、うん｣
にわかに信じ難いけど、トラが言うならきっとそうなんだろう。
｢腑に落ちなそうだなー｣
｢だって、面倒だって言われる理由がみつからない｣
｢あの二人は、いとこだよ｣
｢え！？いとこ！？｣
トラから告げられたのは、思ってもいない事実で驚きのあまり大きな声が出てしまう。
｢な？やしなの考えとは違うだろ？｣
｢うん、全然違った｣
あたしは、さっきまでの絶望的な気持ちが晴れていく気がした。
だって、杉森くんの好きな人が知らない人ならまだ、頑張れる。
仲のいい悠里だったって思ったときは、ショックでたまらなかったから。
｢いきなり教室出てくからビックリしたよ｣
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