仲良くなりたい=JYOU=

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「あ、蒼くんの声!」 絵里香が窓へと駆け寄る。 「.......はや」 俺には全然声なんて聞こえてなかった。 愛があればなんとかとかいうやつか。 「あれ?ねぇ、丈!見てよ!」 絵里香が俺に向かって手招きをする。 「.......なんだよ」 しかたなく、腰をあげて、窓へと向かう。 「ほらっ!」 「.......っ」 窓の外には、兄ちゃんと話す光とやしなちゃん。 「.......なんで」 光はここが通り道だからいるのはわかる。 「やだな」 また兄ちゃんに取られる、だなんて黒い感情が襲ってくる。 「いこうよ。ほら」 「.......マジかよ」 絵里香に連れられて、玄関へと向かう。 「なにしてんの、そんなとこで」 ドアをあけてそう言うだけで精一杯だった。 恋愛経験なんて、ほとんどなくて、どんなふうに女の子を扱えばいいのかなんて、そんなこと分からない。 「あ、丈。家にいたのか」 兄ちゃんが俺をみる。
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