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「うん。さっき帰ってきた」
チラッとやしなちゃんのことを見るけど、視線は合わない。
俺の事を見ようとしていないということだ。
「なんで、やしなちゃんといんの?」
黒い感情のまんま、兄ちゃんに聞く。
一瞬、俺の言葉に目を丸くしてビックリしていた気がするけど、なんでビックリされたのかはわからないを
「走りに出てて、帰ってきたらここであったんだよね?」
「は、はい!」
やしなちゃんが、緊張しているかのような面持ちで返事をする。
そんなことにいちいちイライラしてしまう俺。
爪がくい込むんじゃないのかってくらい、手を握りしめてる。
「蒼くん、帰ってきてるー!」
俺のイライラが伝わったのか、偶然か、絵里香が家の中から出てくる。
「あー、絵里香来てたの忘れてた。ごめーん。走りに夢中になって」
「いいよ!あ!やしなちゃん!」
絵里香がやしなちゃんの元へと駆け寄る。
「あ、どうも.......」
「あたしね、やしなちゃんとは仲良くしたいんだ!」
絵里香がやしなちゃんの手をとる。
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