祖母の秘密

1/5
513人が本棚に入れています
本棚に追加
/180ページ

祖母の秘密

いつもより遅くに帰宅した。 七時を過ぎていたので、母と祖母は少し心配していた。 「ごめんなさい。友達に誘われて、と…図書館に行ってたの。 凄くたくさん本があって、悩んでいるうちに時間が過ぎてしまって。 これからは行く日の朝に話しておくね。」 食事を食べながら答えた。 「相変わらず、本の虫ね?あまり遅くならないようにね?バス停から家までは、夜は人が少ないわ。」 「うん…。」 「このはは、どんな本でも読みたがるからね。悩んでしまうのだろうね。」 藍田 絹枝は、孫を優しい目で見て言った。
/180ページ

最初のコメントを投稿しよう!