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オレの名前は
オレは、高校生探偵でも、秘密組織にも属していない、
フツウ高校生の加藤信二だ。
漢数字の二が入っているが、一人っ子だ。
幼馴染の、葵と東京オリンピックの特集を見ていたオレは、
背後から誰も近づかず、毒薬も飲まされていないのに、
気づいた時には・・・・
ネットでスケボーを買っていた!!
スケボーをやったことがない、と女子にばれると困るので
オレは黒ずくめの服装で、こっそりとスケボーの練習をすることにした。
その時だ!
まさかの突然の職質!
スケボーは、オレの右足だけを乗せて、左足は置き去りにされた・・・
「くっ・・・」
ハズレル股関節、滲む脂汗・・
痛みに苦しむオレを半笑いで職質するおまわりさん・
「それ、君のスケボー?なんで、こんな夜に路地でやってるの?
まだ未成年だよね?ご両親は?それ、君のスケボーなの?」
矢継ぎ早の質問。さすが、国の組織だ。
オレは、メガネを光らせて答えた。
「ああ・・。こいつは、オレの・・相棒さ」
翌日、オレはフリマアプリでほぼ新品の相棒に
別れを告げた・・・。
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