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「ナナさん、久々に大人ココアでも作ろうか? ココアは精神を安定させる効果があるよ。」
「そうだな。頼む。」
「それにしても、ナナさんは変わらないね。もうすぐ40なのに、綺麗なままだ。」
「何言ってるんだよ。そういうアキこそ、相変わらずモテるだろ? つい一昨日だって、OL風の女に告白されてた。」
「は? なんで知ってるの? 」
「旬が教えてくれたんだよ。」
「えー!? 旬のヤツおしゃべりだな。。勘違いしないでよ!不可抗力! 僕は今でもナナさん一筋!」
「疑ってないよ。旬も森國と上手く行ってんのかな? 」
「多分ね。 一度別れた時はどうなるかと思ったけど、あっと言う間によりを戻したよね。その後は、仲良くやってる筈だけどな。」
「アレは、森國が悪い。まんまとハニートラップに引っかかって。」
「でも、未遂だったんだし。」
「旬は、気持ちが揺らいだ事に腹を立てたんだ。分からなくも無い。」
「あの時の、森國社長は見てられなかったね。2人が戻って本当に良かったと思う。」
「なぁ。俺たちも、冬雪が居なかったら、別れたりしてたのかな? 」
「どうだろう? 僕には想像がつかない。」
「冬雪が来てから、毎日が戦争だったろ? 」
「そうだったね。最初はお子様ランチ作って機嫌を取ってた。悲しい事を思い出さないように。」
「そうだったな。」
「ナナさんなんて、保育園が休みの日曜日に顧問先に呼ばれて、連れて行った事も有ったよね?」
「あった。あった。あの頃は、俺から離れなかったんだ。」
「保育園の運動会で、ナナさん、泣いてたよね? 」
「なっ。アキだって、入学式で泣いてたろ?」
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