英国には憲法がない

1/1
前へ
/8ページ
次へ

英国には憲法がない

 知らない政治家の方々も多いのではないだろうか。 小生は1989年8月に英国のケンブリッジ大学インターナショナルサマース クールに参加した。ここはケンブリッジ大学のクリアカレッジで泊まったが 実際にケンブリッジ大学が泊まる寮であった。夏休みのため学生は休みであ り、その場所を利用してのサマースクールを開放させていた。  食事付きで予算は約10万円だった。  テーマは「英国の憲法」「英国の近代社会」だった。  小生の興味のあるテーマはもちろん「英国の憲法」だった。  英語は二年間外人講師によるマンツーマンの授業を受けた。 5段階にクラス分けであったが、ブルタ二カ系であって。費用は50万円 だった。月賦で月2万円だったので、酒代やたばこ代を節約して、たばこは もともと吸わないので、2万円の月謝は痛くもなく払えた。その集大成とし て、米語ではない本場の英語を学ぶのに、最上クラスのAグループの友人が でき、彼が英国のサザンプトンにある英語の学校へ短期留学するということ が刺激になり、小生も、鎌倉研修所での一週間英語だけの研修や、米国の英 語研修などを行ったのであるが、小生の希望は米語ではなく、本場の英語 だったので、英国のケンブリッジ大学のインターナショナルスクール’89に 参加することを希望した。締め切りは過ぎていたけれど、英国との時差でこ ちらが昼だと、向こうは真夜中だった。もう、ファックス以外に道はないと 思い。ブリタニカ系の二年間の英会話修了書と、一週間英語付けの証明書を FXで送ると『OK』の返事を貰った。小生は、飛び上がる程、嬉しかった。  南周りの香港経由でドバイで給油してからのブリティッシュエアウェイズ での英国入りだった。香港に一泊とドバイの給油は2~3時間待たされたが スムーズにガットウエイ空港へ着いた。帰りの便はヒーローズ空港であった が、空港からはリムジンバスで、ロンドンに向かったが、建物でカルチャー ショックを受けた。日本が木の文化だとすると英国は石の文化だった。 ロンドンでは1泊して、予約は空港から自分ではじめての英語を使ったが 通じて、ホテルの予約に成功したので自信がついた。  ホテルで要求されたのは、クレジットカードだった。小生はアメックスの ゴールドカードを持っていたので難なくOKが出て、泊めてくれた。  信用は大切なのだと感じた英国でのはじめての体験だった。現金よりも クレジットカードの方をホテル側は望んでいた。 やっと高い年会費が生きた瞬間だった。 「英国の憲法」の授業内容であるが、小生は質問もちろん英語でしたが、 講師はチャンと答えてくれた。講師の英語は機関銃のように、次から次へと 言葉が飛び出した。流石、実際に、普段からケンブリッジ大学の授業を行っ ている授業のスピードなんだなと感心する小生だった。  英語は米語に比べて、変わったイントネーションがあるということを本場 で学んだ。  英国は授業の結果、憲法ではなく。慣習法で国を統治しているということ であった。  授業内容は結局、英国の政治史であり、マーガレット・サッチャーの フォークランド紛争の勝利が中心の授業だった。チャーチルをはじめとする 有名な方々の連呼であった。  実際の生活には憲法よりも、行政や慣習などが、中心であって、憲法は理 想像を求めているのではないのか。  長い伝統のある日本ももっと、慣習を大切にしないと、日本のアイデン ティティーがなくなってしまう。  幾らグローバル化といっても、時代などの変化、媒体などの変化があり、 AIを中心とするスマホ社会になりつつある現在に、憲法論は程々にして 行政改革や選挙改革など、身近な問題が山積みされている昨今の日本に とっては、まず、経済の競争力を、もっと、付けることが重要なのでないな いだろうか。ネット社会には、憲法を創っていたころよりも、時代の変化が 激しくなってきている。  現実には今の憲法で何でもできるのではないのか。 憲法にこだわる程、みんなは憲法を守っているのかどうか。 憲法違反だって、多いが問題になっていないじゃないのか。 もっと、柔軟にしたら、いいのではないのか。  小生も、ケンブリッジ大学で「英国の憲法」のテーマでのエッセイを提出 して、合格証書を頂き、今でも持っているのです。  あんまり、言いたくないが、政治家の憲法改正は、自分たちが楽に統治し たいから、改正したいということがバレバレですよね。  国民は、政治家の魂胆を見抜いていますよね。  戦争放棄ということは、独立国としては、難しい問題ですね。  スイスは永世中立国ですが、武器の近代化は凄いですよね。  占領されて、黙って見ている国は独立国とは言えませんね。  無人化の中での戦争は、これからの戦争の中では中心になるかもしれませ んね。  最終的にはバランス・オブ・パワーで、均衡している者同士は攻めずらい のですね。  制空権をはじめとして、まだまだ、日本は真の独立国と言えない面もあり ますね。基地も問題も、オミクロン株の蔓延の基になりましたからね。  基地問題もまだまだ、未解決な部分ですね。 「ガンバレ日本」ですね。
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加