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「そろそろ破門にされてもいいと思うがな」
「けっ。ナギトこそ、その冷たい性格直せ」
「貴様に言われる筋合いはない」
そして、ショウキを相手にしないナギトに声援を送る者が二人。白いドレスをお揃いで着飾っている双子の女の子。淡いエメラルドグリーンの髪はツインテールとポニーテールに結わかれている。
「ナギトさん素敵です!」
「騒ぐなミレイナ」
ツインテールの女の子はミレイナ。ナギトにお熱のようで瞳がハートになっている。
「ナギトさんがいれば十分。ショウキなんて、とっとと破門にされればいいのに」
「んだと!? もう一回言ってみろエレミィ!」
何やら騒がしくなってきた。ポニーテールのエレミィとショウキとのいがみ合い。そこでようやくトラが声を上げるのだ。
「今は食事の時間のはずだが?」
その言葉を合図に皆の視線はテーブルへ向き騒ぎは鎮火された。この場にいるのはトラと瑠奈を入れて十名。まだ空席がひとつある。
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