【番外編】ご主人様の絶対命令

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「……意地悪」 「ほら、好きなだけ抱きついていいから」 「じゃ、ついでにキスも…」 「それはダメ」 どうして、本当に意地悪。 求めたらくれないだなんて。 「ケチ」 「主人がメイドの言うことを聞くの?」 「……うん」 「頷いてどうするの」 いつもと違う神田くんの姿がなんだか新鮮で、思わず顔が綻んでしまう。 けれど─── 「そんな余裕そうに笑って」 「だって…」 「余裕なんて今すぐ無くしてあげるよ」 「へ…っ!?」 体がビクッと跳ねた。 神田くんの手が直接太ももに添えられたかと思うと、撫でるように触れてきたからだ。 「やっ…神田く」 さらにその手が内側に移動され、痺れるような感覚が走る。 「うん、俺が欲しいのはその表情だよ」 途端に頬に熱が帯びる。 どうやらいつの間にか、立場が元通りになっていたようだ。 神田くんのペースに呑まれ、思うがままにされる。 そのような状況はすぐそこまできていた。
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