幼なじみと初恋は100%苦い！～最後のたまごサンド編～

おさにがなたまご後編

わたしの気持ちは？
わたしの気持ちは無視なの？

ふたりだけでされる約束事。この場にわたしが居なければわたしの知らない所でこんな大切なことを勝手に決めたふたりにわたしは当然怒るに決まってる。

でも颯人くんはわたしがいるからこそこんな話しを切り出したのだと思う。でもその事実にわたしは今……押し潰されそうだよ。

こんなこと聞いてわたしの気持ちはどうすればいいの？

「わかった。後はふたりで話してよ」と颯人くんが言うとクローゼットの扉をノックする音がした。

「ふたりって……話すってどういう意味だよ？」

「それはクローゼットの中の人に聞けばいいよ。俺は帰るよ。ごめんね……吉沢さん」

颯人くんがクローゼットの中にいるわたしに話しかけるから体がびくっとしてまた心臓の音が速くなる。