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わたし吉沢美紅と月村洸夜は幼なじみ。
親同士が小学校の同級生で、家も徒歩3分以内のご近所。子供同士も同い年だからわたし達が赤ちゃんの頃から家族ぐるみの交流があった。
そして将来を誓い合った仲。
カッコそれは小学生だった頃の過去のお話しカッコ閉じ。
今はただの幼なじみ。それ以上でもそれ以下でもない。
(たまごサンド……)
たまごサンドを作って洸夜の家へ健気に通い妻をしていたわたしを思い出していた。
今思い出しただけでも恥ずかしいから消し去りたい過去だけどあの頃のわたしは洸夜のために一生懸命だったし、そんな自分が嫌いではなかったことに懐かしさが込み上げてきた。
今のわたしは誰かのために、何かのために一生懸命になんてなれないな……。
嘘も隠し事もあの時よりうまくなった気がする。今でも想い続けるこの気持ちは隠し通せてる気がするから……。
冷蔵庫を開けて卵を確認して食材ストッカーの中に食パン6枚切りを確認した。食材はすべて揃っている。
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