幼なじみと初恋は100%苦い！～最後のたまごサンド編～

おさにがなたまご前編

リビングの壁時計を確認したらもうすぐで午後1時。今から作って持っていけば3時のおやつでもいいかな？

もう3時のおやつなんて年ではないけど洸夜は相変わらず大食いだから夕飯前の軽食にぴったりかもしれない。

鍋に水を入れて沸騰させたら卵を2つ割れないように静かに沈めた。

ゆで時間10分。マヨネーズ多め。パンの耳が苦手だから切り落とす。

真ん中から切って半分の大きさにしたたまごサンドをお弁当箱に詰め、お気に入りのピンクの紙袋にたまごサンドとりんごを入れた。

久しぶりに作ったから味は大丈夫かな？
食べてくれたら嬉しいな。

洸夜の家へりんごとたまごサンドを届けるだけなのにクローゼットから洋服を全部出してベッドの上に広げた。何着か鏡の前であてながら我に返る。

一緒にどこかへ出かける訳でもないのにわたし何やってるんだろう……。
机の上のさーやから借りた少女まんがを見つめた。

幼なじみから恋人か……。

ワンピースに着替えて洸夜の家へ向かった。