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「でもよく分かったな。エヴェラスタの場所」
「水守家が何故氷と水の囲まれているのかを調べると、ドンピシャでしてね」
「然水氷園を、ですか」
御玲が弥平の呟きに反応する。
そういえば、水守家は領地の半分以上が氷原に覆われていて、そこには澄んだ水が流れてるって聞いた事がある。
ババアが、ソイツの眺めは酒とつまみがあればもう最高だとか絶賛してたっけ。
「その然水氷園の出自は、然水氷園よりも北の方から吹いている北風と運河によるものなんです。それらを辿ると、暗雲に覆われた大型の氷雪山脈地帯らしき地形が、北ヘルリオン山脈と隣接している事が判明しましてね」
「それがエヴェラスタなのか?」
「おそらく。詳しくは実地調査を実施しなければ分かりませんね。なにせ常に濃い暗雲に覆われていて、衛星が役に立たなくて」
北風が無ければ分かりませんでした、と弥平は語る。
まさかの水守家とエヴェラスタがお隣さんだったとは。
まあでもそうじゃないと水守家が氷漬けの土地にある説明がつけられないし、北風が吹いてるんなら、そういうのがあると目星をつけるのが妥当か。
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