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プロローグ
声が聴こえる
遠く響き聴こえてくる
「さよなら」
記憶に残る愛しい声に
今も胸が締め付けられる
眩しいほどの春の木漏れ日が差し込む
遊歩道には優しい風が吹いていた
微笑む貴方が私を待ってる
握りしめていたそれを、その手の中に落とす
「指輪……!」
廻る想い 鮮やかな記憶
いつか貴方に伝えよう
愛しさと刹那さが同居する この想いを
これは愛の途中――
共に途切れた愛の続きを始めよう
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