Connected memory

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 やっと言える。今ならきっと、間違えずに碧に尋ねられる。  唇がふれそうなほど間近に碧の顔がある。その両腕は私の背を抱いて優しく撫でてる。 「あ、碧」 呼び捨てしてもいいかな。貴方との距離が近付く。 「はいはい」 にこやかに笑う碧がここに居るだけで、心が暖かくなる。 「碧を愛しても…… いいですか?」 言った! やっとやっと言えた!  私はかなり必死な思いで言葉にしたのに。何故か碧は吹き出した。唖然とする私と、さらに声を出して笑い出す碧。 「どうして笑うのっ」 「ご、ごめんね」 きらきら笑顔で見つめたってだめなんだから。  だめ―― じゃない。 「んっ……」 吸い込まれたのは私? 碧の唇が重なり強く抱き寄せられる。  鼓動が重なり合いそう―― 唇がとても熱い。
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