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「碧、祐希くんが待ってるっ」
く、唇が首にっ。その手はいったいどこに行こうとしてるの。
「ん―― 仕方がない」
悪戯な微笑み。すっかりいつもの碧に戻ってる。
「着替えを手伝ってもらえる?」
ベッドの上でシャツのボタンに手を掛けだす。
「む、無理です。服だけ置いておきます」
クローゼットに走り、ラフなシャツとその他色々取り出してベッドの脇に放る様に置く。
「うちの奥さんは照れ屋だな」
さっきと同じくらい肩を揺らして笑い出す。絶対にわざとだ、楽しんでる。
「リビングで待ってます」
ちょっとむくれて部屋を出ようとした時、背後から碧の声が響く。
「愛してるよ――」
その声に振り向いて碧と視線が合わさる。
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