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「もう傷つけさせない。約束する」
私を見下ろしてそう言ってくれたから、素直に頷いてみた。碧の言葉なら信じられる。
「樹里」
「……ぁっ…ん――っ」
私の名前を呼ぶ。力強い腕が腰を抱く。絡まった脚が開かれて想いはひとつになる。
それは初めての時よりも、ずっと優しく肌に染み込んでくる。碧の体温を感じるたびに、愛しさが溢れていく。
「樹里、可愛い」
「し、知らないっ」
熱い―― 顔も、身体も。全部が碧で満たされる。
大々的な披露宴……
碧のそばにいたい。がんばってみよう。
「だめ、俺を見てて」
「や……んっ」
碧の愛は、優しく私の身体を痺れさす。
貴方に出逢えてよかった――
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