Golden Dream [永遠の夢]

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「お時間になりましたら、お声を掛けさせて頂きますね」 係の方が部屋を出て行くのと入れ違いに、碧が入って来る。ブーケを横に置いて碧と向き合う。  恥ずかしいのに、見てもらいたくて。照れ臭いのに嬉しくて。どうしようって碧を見たら、碧の方がもっと照れ臭い表情をしてた。 「どうかな……?」 足元のレースがふんわりと揺れる。 「――ん」 あ、あれ? リアクションが薄いっ。大人っぽいデザイン、似合わないかな。 「やば…… 言葉にならなかった」 碧がこんなにはにかんだ表情をするなんて。 「綺麗だよ」 おでこにキスがふってくる。幸せな瞬間を碧がくれる。 「お給料は出ないけど」 もうその瞳はいつもの悪戯な微笑みに戻ってる。  結婚して下さい―― 差し出された手を重ね合わせた。
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