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二次会は無し。これは私の希望。
「親しい者だけでパーティーをしなくてよかったの?」
「式と披露宴だけで十分満足よ」
碧の身体が心配だとは言えない。早く家に帰って休んで欲しいの。
「さぁ、行こうか」
差し出される手を取る。繋ぎ合わせた手に引かれて歩き始める。
……でっ。
「碧、お疲れ様じゃないのっ」
お尻が沈み込みそうなソファに腰掛けた途端、碧が迫って来る。
「すっごく元気だよ」
そ、それは注射のおかげだと思いますっ。
「改めて今日から宜しくね、奥さん」
重なる唇に私へとふれていく指先に目を閉じる。新婚旅行はまだ先だけど、それはこれからのお楽しみ。
碧との初夜は甘く優しく私を包み込んだ。
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