1 始まり

6/16
前へ
/27ページ
次へ
「あー…ごめんね、いつもあんな感じだから。 南城奏っていうんだ。よろしくね。」 犬太郎くんが代わりに挨拶してくれた。 南城…奏、くん…。 ここからはよく顔が見えないけど、勉強熱心なのかな? 一心不乱に勉強か…。すごいな。 あの塾を嫌って飛び出した私、見習おうよ。 その私の考えを見透かしたのか、今度は勇希くんが答えてくれた。 「あぁ、あいつ?勉強してないよ。 ほら、見てみ。」 え? 勇希くんに着いて行き、恐る恐る奏くんに近付く。
/27ページ

最初のコメントを投稿しよう!

35人が本棚に入れています
本棚に追加