1 始まり

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勉強してないのに机に向かってるって…。 もうあれしかなくない? 「ね、寝てる…。」 奏くんは、すやすやと気持ちよさそうに眠っていた。体を起こしたままで寝るなんて、首痛くならないのかな。キリンですか? 「はっはっは。 いつも大体寝ておるぞ。 だけど寝顔が可愛いから、おじいちゃん許しちゃう!」 「……。」 …おじいちゃん…。 相変わらず元気で、良かったです。 それにしても…寝顔…そんなに可愛いのかな? なんだか気になって、奏くんの顔を覗き込んだ。 …! て、天使…!! これは許しちゃう! 「おいっ、奏起きろ!新入り来たぞ。」 ばしんっ!と勇希くんが、奏くんの背中を叩く。結構痛そうだよ?! でも奏くんは「痛い!」などと叫びもせず、ゆっくりと起き上がった。
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