1 始まり

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1 始まり

「美根元侑華、入ります!!」 そう気合いを入れて、一歩、歩み始めた。 私は、この歩みを止める気はない。 どこまでも…。 他の「もの」に気を取られている暇も、一秒足りともない。 私はただ、一心不乱に真面目に進んで、足跡を残していく、立派な人として、ここで学問を学んでいくのだ。 …おや? そこで、私はある事に気が付いた。 小さな和室に、大人一人と子供四人。 皆、いきなり入場した私をじーっと見つめている。 「……。」 それを見て、私は叫びそうになった。 どういうこと…?!
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