3じのないしょばなし

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 ぽよよん  ぽよよん    ママのおなかをなでてると、ぽこっとおへんじする。  はじめは、とっても びっくりした。 「ママのおなかが、ピクンて うごいた!」  ママはクスクスわらって、おしえてくれた。 「あかちゃんが、あみちゃんに、こんにちはっていったのよ」 「え? なんにも きこえなかったよ」  「おしゃべりできないから、足で けったのよ」 「あみも おなかの中にいたとき、したの?」 「うん、してたよ」  そうなんだ。ぜんぜんおぼえてないなあ。  あかちゃんは、おなかの中で、頭が下になってるんだって。  さかだちしてつらくないのってきいたら、おふろでぷかぷかしてるみたいだから、へいきなんだって。 「あみちゃんがおしゃべりしてると、よくうごくのよ。わかるのかな」 「え? きこえてるの?」 「そうよ、ちゃんときこえてるのよ」  それから まいにち、おはなしすることにしたんだ。  おなまえもつけたよ。  ぽよんぽよんしてるから、ぽよよんなの。 「ぽよよん、あそぶときは、あみのくまちゃん かしたげるね。にばんめにすきだから。いちばんすきな、うさちゃんは、だめなの」 「ぽよよん、ケーキはなにがすきかな。あみは、いちごもシュークリームもすきだから、はんぶんちょうだいね」  ママが、げらげらわらった。  そんなにわらったら、ぽよよんがひっくりかえっちゃうよお。  パパは、あみのほっぺたをつんとつつく。 「よくばりだなあ。あみはおねえちゃんになるんだからな。なかよくするんだぞ」 「わかってるよお」
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