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僕はハッキリ言うと学校がそこまで好きじゃない。
前まではそこそこ好きだったけど、今はそんなに好きじゃない。
というのも………
『まーひろくーん!』
「うっ………!」
教室に入った途端、腹に走った衝撃と痛みに思わず息が止まりそうになる。
だけどここで何も言い返してはいけない、痛いなんて言ってもいけない………。
痛みに耐えながらもチラリと顔を上げれば、ニヤニヤと笑いながら同じクラスの金崎健太が僕を見て笑っていた。
金崎健太………クラスのリーダー格で身体が大きくて力が強い。
僕はコイツにイジメみたいなのを受けている、だけど誰も助けてくれない。
だって、誰も健太のターゲットにされたくないから、クラスメイトは見て見ぬふりだ。
先生だって、僕が健太に暴力を振るわれていても見て見ぬふり………面倒事は嫌らしい。
イジメられるきっかけは、すごくしょうもないこと。
たまたま僕のテストの点数を見た健太が、自分より点数がよかったとかそんな理由で僕をイジメるようになったんだ。
最初は抵抗した、だけど抵抗すればもっと痛い目に合うから、いつしか僕は抵抗するのを止めた。
今僕は小学5年生、早く6年生になってクラス替えがあって欲しいと思いながら僕は小さく溜息を吐いて、お腹を抱えながらも自分の席に座った………。
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