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恋愛中毒(山本文緒著)
イノセント・デイズに続いて、こちらも非常に重くて暗い話です。何しろ、主人公が重度のストーカーさんなので(^_^;)
この話、面白いか面白くないかと言われると上手く答えられません。でも、凄く怖くて迫力があります。
何ていうか、女って怖いなと私も女だけど思ってしまいます。
冒頭、若い男の子が主人公でお話が始まります。彼は元カノから、強烈なストーカー行為を受けていています。会社にも押し掛けて来た為、居づらくなり、務めていた大手の出版社を辞め、現在の小さな出版社に転職します。
ただ、そこも元カノに嗅ぎつけられ、押し掛けて来るのですが、謎のオバサン事務員、水無月さんが上手くあしらってくれたお陰で事なきを得ます。
そんな水無月さんとひょんな切っ掛けで二人で飲む事になり、そこで彼は彼女の凄まじいストーカー話を聞かされる事に……。
いや、このストーカー話が凄いんです。でも、本人の主観で話が進むから、正当化されてる。それが怖い。
でも……。本当に好きで執着しちゃうと、こうなる? 幸か不幸か、ここまで誰かに執着したことがないので分からないですが、非常に興味深い一冊です。
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