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言葉を離れる(横尾忠則著)
こんばんは、ご無沙汰しております。
ねこまむです。
最近始めた日記(https://estar.jp/novels/26036880)には書いたのですが、昨日ぎっくり腰になりまして。
遊びにも行けないので、積読していた一冊を読みました。
久々に記録しておきます。
横尾忠則の「言葉を離れる」です。
この本の著者、横尾さんですが、実は作家ではなく、画家です。
最近、この方の個展を観に行きまして、魂にグイグイ入ってくる作品の数々に圧倒されました。
こんな作品を描く人はどんなことを考えているんだろうと思い、読みやすそうなエッセイを二冊選んで買ってみました。
そのうちの一冊がコレです。
そして買ってから思い出したのですが、実は以前、とある方から「横尾忠則のエッセイは面白いので読んでみては」と薦められた事がありました。
そんなこんなで、ワクワクしながらページを捲った訳なのですが。。。
序盤は読むのが結構苦痛でした。
というのも、活字に関する考え方が横尾さんと私であまりにも乖離しているんです。
横尾さんが考える活字とは論理。心情も状況も全てを言葉として論理的に説明しているものと記載がありました。
対して私が思う活字とは、イメージを補うもの。
単語とか語感とかで、その場面場面の色や光や空気、登場人物の心を表現するものだと思っています。
なので、読む時も一字一句の意味を細かく考えてなんていません。
目に入ってきた単語や文章を拾って、脳内でイメージを膨らませる事が読書だと思っています。
まあ、私は私なりに確固とした読書観があるんでしょうね。偉そうだけど笑
そんなこんなで、本書を読みながら、至る所で「横尾さん、違う。それ変!」と偉そうにツッコミを入れていました。
でも、読み進めるうちに、読書という行為を織り交ぜつつの横尾さんの生き様や交友録、色々な価値観に惹き込まれ、大変面白く読み終わりました。
私がこの本で共感したのは以下です。
文章はしっかり覚えていないので適当ですが、こんなことが書いてありました。
・be here now 今ここにいる → 今だけを見る。今が大切。的な
・本そのものより、本を書いた人と交流する方が得るものが大きい
・絵を言葉で語る必要はない。感じるだけ
特に、be here nowは直ぐに新しいものに飛びついて、今やってる事を蔑ろにしがちな私にとっては、耳の痛い言葉でした。
でも、今を納得行くように生きていれば、自ずと道は開けていくのかなとも思いました。
そして読んだ結論ですが。。。
確かに面白いエッセイです。
でも、はっきり言って、横尾さんの絵の方が何百倍も面白いです。
だから、コレを読む時間があるなら、絵を観に行った方がいい。
そう思いました。
ま、本書を通して横尾さんが書かれている通りですね。
私もまた、絵を観に美術館へ行こうと思います。
そんなこんなです。
ではでは!
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