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現実×日常
今の自分の日常を壊したくないし、変人とも思われたくない。だから僕は砂時計が見える条件を自分なりに調べた。
徐々に分かったことは
① 左目だけ閉じれば見えないこと。
② 自分が見た時計の長針と短針が重なってから14秒間だけ見える。
③ 自然な状態で見た時計の時だけ見える、(無理やり長針と短針を合わせても見えない)
④ 血がつながった人の砂時計だけは見えない。
今の現状ではこれだけしか解らない。
ただ、11時台だけは未だに左目に変な違和感を感じる。唯一長針と短針が重ならない時間帯。何を意味しているのかはまだ僕にもわからない。
もう一つ、人によって砂の色が違う事。白・黒・赤これが何を意味するか解らない。
ただ命の時間と理解したのは、中一の5月の駅のホーム。
7時36分の電車に乗る時、隣のOLの砂時計にヒビが入りそのOLは電車に飛び込んだ。その直後に砂時計は割れて粉々となった。砂の色は黒
その時に思い出した、幼少期大好きなペットの犬が亡くなる瞬間も砂時計の砂が少なかった事。砂の色は白だった。
以上の点から少なくとも、あの砂時計は命に関わるものと考えた。
でもやはり色だ、色だけはわからない。現に授業中にクラスを見ると全員が白い色の砂だ。
砂の量が違うと言うよりは、砂の落ちる速度が違う。
駄目だ解らない・・・解らないことだらけだ。今は考えるのは良そう。
とりあえず僕は現実を見ることにした。
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