2010年6月言葉がエッジになる

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2010年6月言葉がエッジになる

その日はちょうど1年目の朝 アニバーサリー女の私は朝イチにメールをした 「付き合って1年記念だよ。ありがとう」 「そっか1年か、早いな」 たわいもない会話 でも平和に終わる訳がない 女はイベントの時は必ず特別を求める 始めはただ、私は声が聞きたくて 電話したいとメールをした でも彼の心に響かない 声を聞けば逢いたくなる そうわかっていても 求めるのを止められず ずっと彼にメールをしていた 彼の仕事のことも 彼の都合も 彼が移動中の合間かも という思いやりの 思考にはなく 「愛してる」とメールをすれば 同じ文字の羅列が見たくて ずっとメールをする 時間ある? 時間ない? 少しでいい 逢いたい 逢いたくない? 声が聞きたい どうしてダメなの? なんでわかってくれないの? 心に溜めていた ネガティブが私を黒くする どうやっても彼は私の思い通りには 動かず 最後に伝えた言葉は 「大っ嫌い」 これから2週間 初めて何も繋がらない日々が始まり 私が寂しさに耐えかね 彼にメールをします 「怒ってる?」 返事は 「怒ってない、でも俺初めて人に大っ嫌いって言われた。気分悪い」 そんなメールから始まり 私は彼から別れを告げられます 私は今カラーセラピストとして働き 心理カウンセラーの基礎も学びました 当時の私はどこをどう見ても私が悪いです 彼は彼の精一杯で私に寄り添ってくれていたのに ここから私達は友人になります 私の方には恋心がありますから どんなに冷たくされても毎日 「おはよう」「おやすみ」 は送りました。 でも、これは罠 既婚男性は女をよく知ってます 知ってるという表現だけでは足りないかな 「寂しい女を見つけるのが得意」 だから 不倫の恋に堕ちる人は 抜けにくいのです どんなに冷たくされても 脳内変換、思い出補正 母性がアダになるのです 私も彼に散々冷たくされ それでもすがり そして友達という関係なのに なぜか彼は私を組み敷いた ライオンが有無をいわさず 繁殖行動ではなく 肉食獣がアキレス腱を切った草食動物を なぶり食らう そんな感じです 泣くのはいつも女 傷つくのも女 受け身で待ち続けるのも女 そんな状況が2年続き 私は心に限界がきていました。 自分は愛してると言っても 愛してるとは言われない HOTELを予約して 彼を待つ 貢いでる、都合のいい女 そうはっきり気づくまで3年かかりました。 その3年の月日に私は あるアプリのゲームに出逢います その声の彼に 私は救われていきます 2次元という世界の入口に立つのは 2012年の事でした
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