21.未来へ

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「別れるって決まったら寂しくなっただけでしょ」  そう言って、笑った。 「少し期間を開けて、それからでも遅くないか」  それでも、柊晴がそう言った。 「いいわよ、もう」 「3年後くらいで……」  まだそう言った柊晴に 「いらない」  つい、強い口調になってしまった。これ以上はもう必要ない。そう思った。  3年後?3年も会わずにいて平気だなんて、そこで何が分かるのだろう。 『1秒だって、離れたくないんだ』 〈柊晴〉はそう言った。  なのに、柊晴は3年?その事だけで十分だ。十分に分かった。“私を愛していない”ことを。  それに、早く幸せにしてあげて欲しい。……春香を。 「どうしても……なんだな」  柊晴の言葉に頷いた。
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