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胃痛が治まったとはいえ……結構な量の夕食が用意されていて……困った。
「おばあちゃん、私もう成長期じゃないよー」
そう言って笑った。
「いっぱい食べないと。ちょっと痩せたんじゃないの? 」
「……ちょっと体調崩して……」
「柊晴さんは、良いって言ってるの? 」
ここにお世話になる前に何度も説明したというのに、祖母はまたそう聞いてきた。
「大丈夫。お母さんには、秘密にしといて? 柊晴と喧嘩したって思われたらいやだから」
そう言うと、不信な目を向けたものの、祖母は笑って頷いた。
「休まないと駄目なくらい頑張っちゃ駄目よ」
そう言って怒られた。
「全く、言うこときかないのは、お母さんそっくり! 」
小言さえ、心地が良い。
実家以外にもこうやって頼れる場所があるって……とても有難い。祖母は3年前に祖父を亡くして以来独り暮らしだが、すぐ近所に叔父夫婦が住んでいる。気兼ねしなくて一人は良いって言ってたけど私が来ることを楽しみにしてくれていたようだ。
この山のような料理からそれが分かった。
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