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「光姉ちゃん、来てるって? 」
そう言って入って来たのは従弟の総一朗
「総ちゃん、久しぶり~! 」
総一朗はこの4月から社会人だ。
「うわ、ばあちゃん張り切ったなぁ! 」
「総一朗も食べて行ってちょうだい」
祖母にそう言われ、総ちゃんが箸を受け取った。
「何、姉ちゃんって柊晴兄ちゃんと喧嘩? 」
はぁ、恐らく叔父か叔母からそのように聞いたのか。総ちゃんは人懐こい性格で柊晴にもよく懐いていた。
「はは、もしかして、探って来いって言われた? 」
私がそう聞くと、ばつが悪そうな顔をした。
「いいわよ、心配してくれてるんでしょ。大丈夫って言っておいて」
「うん、そうする。ま、元気そうだね」
私の山盛りによそわれたご飯を見て、総ちゃんはそう言った。
「おばあちゃんのご飯、美味しいんだもん」
私がそう言うと、祖母は大皿を少し私の方へと移動させた。
……あまり褒めたら、もっと食べさせられそうなので、程々にしようとその皿を横目にそう思った。
「桃ちゃんは? 」
「あー……そろそろ結婚したいって言ってるけど……相手がいるのかは、謎。本人より親がやきもきしてるわ、なんせもう30だからねぇ」
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