24.過去の筆跡

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 ────  22歳の終わり。  就職とともに、一人暮らしを始めた。  これは、その年の物。1冊の手帳を床に置いた。  これは23歳。新卒の時の。さっきの手帳の横に、別の手帳を並べた。これは、24歳。その横にまた並べる。これは、25歳。これは、26歳……27歳……28歳……29歳……  30歳の手帳……。今年の手帳、31歳になる年の……あってる。私は今年31歳。全ての手帳を床に順に並べた。  あ……待って、あと、1冊!  この前、床に落ちてたから、こっちのバッグに入れた物が……あった。  これは、いつの?  柊晴が、確かパラパラ捲っていたものだ。年号からして、ここだ。ズラリと並べた手帳と手帳の間に隙間を作り、その手帳を置いた。
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