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望んだのは、二人の幸せ。
決めたのは、二人の為に、私も幸せになるって事。それから、決心したのは、いつか再び二人の元へ戻るって事。
そのいつかは……
『絶対だ、絶対だからな。誕生日、マンションの前、7時。必ず』
……
もう、1ヶ月後に迫っていた。それからもう一つ。
『3ヶ月後。ここで……』
路地裏の喫茶店での最後の約束。今年の手帳で確認する。
あの約束の日から3ヶ月後の水曜日、同じ時間。それは……同じ日。“私の誕生日”だ。同じ日、同じ時間。 どちらか、しか、行けない。
……どちらか、の約束しか、守れない。4年前の柊晴か、今の柊晴との約束か。
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