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昔に戻ったみたいで、楽しかった。
“離婚”が決まってからの光は、よく話し、よく笑った。
もしかしたら、このままずっと一緒に過ごせるのではないかと思うほどに
“離婚”の話など、勘違いだったのかと思うほどに。
だけど、少しづつ、少しづつ……光の荷物が片付けられていく。勘違いだったのは、このままずっと一緒に暮らせるのではないかと、そう思った事だと知らされる。
「考え直す気はないのか? 」
未練がましく何度もそう聞いた。だけど、光は首を横に振るばかり。
先の事は分からない。人の気持ちは変わるもの。
こんな未来が来る事なんて、あの頃は、夢にも思わなかった。
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