27.|永遠《エタニティ》

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 再びマンションへと戻った。 「これは、光の」  そこに置いてた鍵を柊晴が再び私に持たせた。 「今度は玄関から……中に入ってもいい? 」  そう聞くと、柊晴がばつの悪そうな顔をして、それから…… 「いいけど……その前に」  棚に片方の腕を預け……もう片方の腕を私の背中へと回した。 「もう、遠慮はしない」  柊晴がそう言った。 「私も」 「もう、嘘はつかない」 「私も」  そう言った私に微笑んで、口づけようと近づく柊晴を止めた。 「その件については、明日、問い詰めるからね」 「俺も」  柊晴もそう言った。 「……だから、今は……」  そう言って、合わされた唇は、触れるだけ。  それから……熱っぽい目で私を捉えると想いをぶつけるように、唇が合わせられた。  深く……重く……次第にお互いの境界線がなくなるほどに。 玄関先の触れるだけのキスも、喫茶店での自分を見失うようなキスも……全部が、ここにあった。そんなキスだった。
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