27.|永遠《エタニティ》

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「俺も、そう思ってた」  そう言うと、左手の薬指にもう一度、冷たい感触。私のその指には3本目の指輪が並んだ。最後にはめられたのは、小さなダイヤモンドがぐるりと一周したもの。 「エタニティ……リング? 」 「ああ、これなら普段につけられるだろ? 」 「え、もったいない……」 「ふっ、しといて。頼むから」  そう言って笑った。 「エタニティリング……素敵ね。ありがとう、柊晴」 「『永遠に、俺と一緒にいて下さい』そう言った」 「私は『はい』って……言ったのね? 」 「ああ。“永遠(エタニティ)”の意味は“未来”だけじゃないんだ」 「未来……だけじゃ、ない? 」 「過去も、生まれる前の過去から、今、未来永劫、この世を去ってからの……未来も含め……それこそ、無限に。それが……“永遠”だ」 「過去も、未来も……? 」 「“今”、も。だから、永遠に……俺と一緒にいて下さい」 「……はい」  前世と言われる物があったなら、来世と言われる物があったなら  ……未来永劫。私はあなたといたい。  4年前でも、3年前でもきっと、何度会っても柊晴に恋をする。……柊晴を愛する。きっと、愛して、しまうんだ。
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