2187人が本棚に入れています
本棚に追加
翌日になって何時間も話し合った。
「絶対に別れない」
俺はそれだけだった。
「勝手に出て行く事も出来る」
そう言った光に
「俺は光なしで、生きていけない。それでもそうするなら」
卑怯でも、そう言った。情くらいはあるだろうから。
「チャンスが欲しい」
土曜日だけ自分と過ごして欲しいと。丸1日。
「それ以外は好きにしてくれたらいい。ただ、勝手に出ていくのだけは……」
光は渋々頷き、俺達は再建をはかることにした。本当の再建だった。……いや、再建ではなく、新たに築くのかもしれない。
土曜日以外は、話さない。目も合わない。触れる、事も。だけど、土曜日を選んだのは、一番時間が取れるからだ。卑怯だと言われようが、光といたい。
最初のコメントを投稿しよう!