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「光が……いればいい」
「他の男に抱かれても？ 」
「……ああ」
「私は、嫌だな」
「じゃあ、止めろよ」
……例え、今の俺のところに気持ちがなくとも過去に気持ちがあろうとも、そんな事を言う光に胸が痛む。
「土曜日以外は、何をしてるの？ 」
「……仕事ばかりだよ」
いつの間にか、俺との時間は光にとって苦痛なものになったのだと思う。だから、なるべく家にはいないようにした。
京也のところか、出張だと嘘をついてビジネスホテルに泊まることもあった。週にたった一度の土曜日ですらその1日を作って貰う為に、他の負担を減らそうと、その他の事は何もしなくて良いと言った。
明日からは、また……口もきかない。だから、必要性があるのか分からない、こんな土曜日すら俺には……必要な日だった。
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