42.永遠の誓い

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 ────  ────── 「光、実家には日常を装っての連絡はしてるみたい。光の両親に心配かけるから、私からは何も言わなかった」  京也の喫茶店、春香がそう言った。光は祖母宅を出て……どこかへ行った。 気持ちを整理するためだろう。いつもは明るい春香もここしばらくは塞ぎこんでいた。そんな春香の肩を京也が慰める。 「私に何も言ってくれ無かった。行かせた柊晴くんも理解出来ない」  春香に何度もそう言われた。 「……ごめん、だけど離れた今なら、やっと分かった気がしてるんだ。吹っ切れた気がする」 「一体何年見失ってんだ、お前」  そう言った京也に笑顔を向けた。 「3年? 」 「……4年じゃない? 光に出会った時からおかしいし」  春香もそう言って笑った。 「光に会いたい」  そう言った俺に 「私も」  春香もそう言って笑った。  こうなって、やっと、俺は自分に向き合えた。ずっとずっと押し殺して来た自分に。 「全部、話すつもりだ。忘れた事も、ここでの事も……」 「ああ」 「大丈夫、何が起こっても」 「ああ、全部受け止める」  そう言って、二人にもう一度笑顔を向けた。
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