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窓から覗けば外はすっかり暗くなっていた。
猫達も遊び疲れ寝てしまい、私達は会計を済ませ帰る事にした。
街頭が立ち並びビルの窓から漏れ出す灯りは何とも綺麗で見とれてしまう。
「ウチ以外みんな駅行くの?」
「そうだね、私と海青くんは近所だし、奏多くんは私より2駅先の所だし」
「んじゃ、ウチはここで」
芽依が軽く手を振り
「じゃーね☆」
「またな」
と海青と奏多が言う頃には街頭のない路地裏の暗闇へ消えていた。
「海青、ずっと気になっていた事があるんだけど」
と奏多が急に口を開いた。
「なになに?」
「あ、いや。咲月抜きで話したい。」
「じゃあ、私先に帰るね。近くにステバあるからそこで話し合えば良いよ」
何だろうと思ったが先に帰る事にした。
海青は何かを察したような顔していたので更に気になったが口が軽そうな海青の事だからレインで内容を幾らでも聞き出せるだろうと心のどこかで思っていた。
「じゃあね、また明日」
「おう、じゃあな」
「またね!」
私はそのまま振り返らず駅へ向かった。
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