真っ白な日

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近くの病院へ行って見たが海青はいなかったので電車を乗り継いで大きめの病院へ行く事にした。 行った事ない都会じみた町に足がガクガクしたが、奏多の歩くスピードに合わせる為無理矢理足を動かした。 「大きい…」 やっと病院に辿り着いたが想像以上にデカかった。 「ここにいなかったら警察に捜索願出すか」奏多は少し息を切らしながらそう言い中へ入っていく。 203号室に彼はいると聞きエレベーターを使いその部屋へ向かった。 ここであってるよな? ドアを右に開けると1番奥のベッドで海青はボーッとしていた。 「ねぇ」 「、、、、!?」 海青は私達の顔を見るなりビックリしていた。 そうして「うげぇ…」と嫌そうな顔してこちらを見つめて 「何でいるの?」 「レインの返信が来なくて探して回った」 「へ、へぇ…」 「何処か悪いの?」 「えーっと、その、食中毒だよ?」 何で考えたんだろう。 怪しいと思ったが言いたい事はまだまだあったので後回しにした。 「いつ退院出来るの?」 「明後日には出来るよ」 「入院代大丈夫?」 「うん」 「バイト代で足りたの?」 「いや、義理親が出してくれるって」 「義理親…?」 「うん。ヤバい奴だけど……」 「レインは見たの?」 「見てないってか何この尋問。」 海青は立ち上がり 「そろそろ帰って欲しいんだけど」 「はぁ?わざわざ心配して来たんだぞ」 奏多が少し怒り気味で言う 「それは、ありがとう☆咲月ちゃん奏多くんは良い子だね〜☆撫でてあげようか?」 と海青はいつもの笑顔で言った。 が、 「そろそろ会っては行けない危ない人がくる。目を合わせたら先祖代々祟られるよ。早く逃げて!!!」 と怖い顔しガタガタと震え出した。 「何なんだよ…」 「幽霊…?」 ガラガラ〜ピシャ 「海青ぉぉぉおぉぉぉおぉお」 男性の声が病室に響き渡った 後ろを振り返ると男性が立っていた。 ショートウルフの髪型に茶髪、大きめの十字架のピアス、顔は海青に似て綺麗だった。 「海青おぉぉおぉ元気ぃぃ〜!?」 本当にヤバい奴が来た… 私と奏多はポカーンとしていた
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