騒がしい朝

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2限目の体育の準備をすべく更衣室で着替え芽依とグランドに向かっていた。 「咲月ってネガティブっていうかどうでもいい事で悩んでたりするよな?やめたら?そんなんしてたら人生楽しめないよ?」 「やめたいよ。どうもこの性格は喫煙者が煙草止めたくても止められないのと同じように簡単にはいかないみたい。」 「話変わるけど何かさ、保健室方面騒がしくね?」 芽依がそういうと私がハッとし頭を抱える 「海青…大丈夫かな…」 その言葉で芽依は苦笑いした 「大丈夫だったら良いな。」 そういう会話をした後、下駄箱に向かい真っ直ぐグランドへ向かおうとした時だった。 ガラガラーピシャ 音がした方へ見てみると制服を着ている海青がバッグを持って立っていた。 そして立ち去ろうとしたその時目が合ってしまった。 「あ、咲月ちゃん!おはよー何でここにいるのー?」 具合い悪そうにフラフラしてたなんて想像もつかない程元気そうだった。 「海青くんこそ何でここに?保健室で休んでたんじゃないんですか?」 「知らない人が入ってきて怖かったから逃げた」 と軽々と海青は言う そりゃ怖いよね…いくら海青でも 「でも逃げたら先生に怒られない?」 「怒られるから今から職員室に事情説明して帰るよ」 その時黙って聞いていだ芽依がやっと口を開いた「学生服にロン毛って似合わなくね?」 海青はハッとして「隣の子もおはよー!ごめんね?気付いてたんだけど、何か不機嫌そうだったから悪いかなぁって。」 とトントンと言った。 「あ、内容はスルーなのね」 と芽依が言うと 「んじゃ、次から括って来た方が良きかな?肩まで付いちゃったから結ばないとやっぱり規則違反になっちゃう?」 と言っていたが 芽依が「それ女側の規則な。まぁ、誰も守ってないしってかウチも破ってるから」 流石、荒れてる高校と言うべきか誰も守ってないし先生はもう放置しちゃってる。 「なら、いっかー。ねね、咲月ちゃんと隣の人!今日猫カフェに行かない?」 と話を変えてきたのは海青くんだ。 昨日会ったばかりの私に加え先程会った芽依まで誘ってきた。 「おん。いいぞ〜」 いいんかい!と心の中で突っ込みを入れた。 さっき会ったばかりなのに!? 「咲月ちゃんは?」 と芽依と海青の視線を感じる。 「い、良いですよ?」 私達は放課後猫カフェに行くという誰も予想しえなかった事になったのだ。 チャイムがなったと同時に私と芽依はグランドへ猛ダッシュした。 「ばーいばい」 と手を振ってくれている海青を完全に無視して私達は向かった。
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