420人が本棚に入れています
本棚に追加
/22ページ
「鈴原さんって、須賀くんと付き合ってるんだよね?」
会社がある駅の側で行われた飲み会。
男性10人に女性12人参加で、思っていた以上に参加者がいてびっくりした。
「須賀くんって、仕事できるしカッコいいし、うちらの代で、1番の出世コースだよね」
顔見知りだけど、それほど仲良くない女性社員に囲まれ、創志との関係について聞かれ、困る。
付き合ってはいないし、友達とは違う、たんなる幼馴染み。
付き合ってないと説明しようと口を開こうとしたら、
「咲紀、おまえ、アルコールに弱いんだから、あまり飲むなよ」
職場の人と飲み会のはずの、創志が現れた。
「須賀、やっぱり来たな。愛しの彼女が酒の席に出席してたら不安だよな」
創志と仲の良い男性社員がわたしが同期会に出席する事を創始に伝えたみたいで、遅れてやってきた創志。
わたしの横に座り、わたしにノンアルコールカクテルを注文し、わたしの飲んでたレモン酎ハイを取り上げた。
「飲み会のハシゴだよ。近くの居酒屋でやってたから、ちょっと顔出した。少ししたら、先輩達のところに戻る。咲紀、帰りは送るからここで待っとけよ」
飲み会なのに、お酒を1滴も飲んでないようだった。
車で出勤してるからかもしれないけど、ジンジャーエールを頼んで、酔っ払いの話の中に溶け込んでた。
最初のコメントを投稿しよう!