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付き合うを通り越して…….
朝起きて、朝っぱらから温泉を楽しみ、豪華な朝食を食べてから実家がある京都へ向かった。
「お帰り」
創志がわたしの家まで荷物を運んでくれて、ママに挨拶だけして自分の家に帰る。
久しぶりの実家、だらだらする気満々で、リビングのソファーに座り込むわたしにママが近づいてきた。
「咲紀、あんた、いつになったら創志くんと結婚するの?お母さん、早く孫の顔見たいんだけど」
わたしと創志な幼馴染なだけで付き合ってない。
そんな素振りも見せてない。
「創志くん、消費税が上がる前にマンションを購入するっていう話だし、あんた達、結婚するんかねって、創志くんのお母さんと話してたんだけどどうなの?」
創志がマンションを購入する話なんて知らないし、なら、昨日の旅行で、無駄遣いする場合じゃないじゃんと腹の底で思った。
創志の事、好きかもしれない……。
でも、だからといって、腐れ縁の幼馴染の時間が長いから、今から恋人関係になり深い関係になるなんて恥ずかしくできない……。
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