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横を見れば貴族の婦女子にもみくちゃにされていたエリアスの軍服は乱れている。
「な、直します。」
慌てて身だしなみを整えるエリアスを見ていると大きな声が聞こえてきた。
「やべー!やべー!やべー!!」
ドタドタと響く足音。
いつにも増して騒がしい奴だ。
「セーフ!!セーフですよねっっ!?」
「ライト様、、、」
呆れたようにクラウディオはため息をついた。
「え?セーフ、、、ですよね?」
クラウディオの塩対応に筋肉バカがヒュッと身を縮める。
「えぇ、えぇ、セーフではないですが、それでいいです。」
寝坊した訳じゃないんだが、いつの間にか時間がきてて、、、とライトが不機嫌なクラウディオに言い訳をしている。
そう言えば奴は前日に臣下に選ばれたお祝いだとかで兵舎で宴会をしていたな、、、
ひどい寝癖が付いているし寝坊したということで間違いない。
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