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菅原「あ…あっ…」
この反応はやはりこいつのだったのだろうか…?
「お〜い?」
少し様子のおかしいので呼びかけてみるが
返事がない………
と言うか…
息してなくないか!?
「おい!大丈夫か?」
菅原「はっあっ」
「ちょっ」
マジかよ過呼吸起こしてる!?
こういう時どうすんだっけえーと!!
まずは…
「ひっひーふーしろ!!」
思わず出たのがラマーズ法だった…
馬鹿か俺は
ビニール袋とかねぇし……と…取り敢えず…
「じゃなくて息吸って」
菅原「はっは…」
「吐け!」
菅原「ふうっ」
良かった…菅原は焦りながらも
俺の言葉に耳を貸しながら従ってくれた。
少しの間吸って吐いてを繰り返していると次第に落ち着きを取り戻してきたのか青ざめていた顔色がもとに戻っていく。
「お前大丈夫か?」
菅原「う…うん…あのさ…」
「う…?あっ!!」
菅原「え?」
「授業!!」
忘れてた…いや…もう完全に遅刻だから
いいんだけど…
菅原「…あ…そっか…それなら僕が先生を誤魔化すから大丈夫だよクラスわかる?」
「え、あぁ…1-Aだけど」
菅原「あ…同じクラスだね」
「そうなのか?」
菅原「うん、一緒に行こうか案内するよ」
「あ…ぁ、ありがとう、そのなにか言いかけてた事あったみたいだけど…」
菅原「あぁ、それは授業終わってからでいいよ、
今日は早引きだし」
「分かった」
菅原は落ちていたカツラを手で叩いてから再び
装着して歩き出した。
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