第一話「この出会いが始まり」

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教室につくとすぐさま菅原が先生に事情を説明したと言うか…口が達者な奴だ…。 俺が外部生である事を逆手に取って道に迷っていた事にして、ここまで送って来たと息を吐くように嘘をついていた。 先生はその言葉に納得して俺に大変だったなと肩を叩き、教室に一緒に入って…俺は絶句した。 教室に入った途端、男しかいないはずの教室から黄色い悲鳴が響き渡り、顔をしかめてしまう。 担任「お前ら沈まれ〜」 先生がそう言うと途端に教室が静まり返った…。 すげえな、あんだけ騒いでたのに調教済みですね わかりますww 担任「月並お前の席はあそこだ…自己紹介してから座れ」 「え、あ、はい…」 嘘ォー!!こんなアウェイの空間で一人で自己紹介ですか??えっまじで…死ぬの俺? 転校生とかが一人で挨拶してるとことか見た事あるけど正直、俺には無理だと思ってたのに これはより酷いぞ… 悪いのは遅れた来た俺だが辛いっ!! そう思っていると菅原が先生に向かって 菅原「先生僕の席はどこですか??」 と聞いて先に歩いていくが座る様子はなく、 自己紹介を始めた。 菅原「はーい皆さん知っての通りだけど!自己紹介します!僕、菅原智ねー!!風紀委員やってまーす!!ドンドンパフパフー!!はい!次!君ね!」 菅原そういうと俺に顔を向いて自己紹介するように促して来た。 どうやら俺が緊張しているのを察したのか… 自己紹介しやすいようにしてくれた。 どこからともなく智様カッコいいと言う声が 聞こえた。 言ったやつも男だよな…? いや、うん、ありがたいよ? 俺もかっこいいと思ったのよ? 乙女ゲー主人公とかなら惚れてるよ? まぁ!俺は男なので惚れないですけども!! 「あ…月並…平太です」 取り敢えず内心クラスの反応にキョドりながらも 普通に挨拶して自身の席についた。
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