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ある日、りえさんとフットサル終わりに話していた時のこと。
「1人、竜馬くんに会わせたい人がいるんだよね。」
そんな事を言われた。
「その人は皆から慕われてて、ホントに凄い人なの。是非竜馬くんにあって欲しいし、仲良くなって欲しい。」
よく分からないが、とにかく自分が慕っている人と俺を会わせたいと。そういうことらしい。
「この後その人も含めて最近引っ越したみっちゃんの家でたこ焼きパーティーをするんだけど、もし良かったら一緒にどう?」
正直女の子の家でたこ焼きパーティーなんてただのリア充でしかない。ここは参加する以外の選択肢は最早俺にはない。
そして俺はみっちゃんの家まで行き、引っ越したばかりだという部屋に入る。引っ越したばかりの割には意外と片付いているなと思った。台所を通過すると自室があるとのことで、りえさんに続いてドアの奥に進んでいく。
すると中には渋い感じの男が1人、机に肘を置き、地べたに座っていた。
「やぁやぁ、来たか。どうぞどうぞ。」
立ち上がって表なす。りえさんが俺のことを紹介する。
「彼は、フットサルサークル切っ掛けで仲良くなった竜馬くんです。」
りえさんがその男に目を向けると、男は俺が自分で名乗ると目と片手で合図した。
「どうも、桂場です。」
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